複数のExcelファイルを毎月まとめる作業をなくしたい

部署別・店舗別・担当者別のExcelファイルを、毎月一つの集計表へまとめる作業を自動化する考え方を解説します。

毎月届くファイルを一つずつ開き、必要な範囲をコピーして集計表の末尾へ貼り付ける。件数が増えるほど時間がかかり、貼り忘れや列ずれも起きやすい作業です。

元ファイルの形がそろっていれば、フォルダへ入れたファイルをまとめて読み込み、更新操作だけで集計表を作る形にできます。

先に結論

列名とシート構成がそろっているなら、Power Queryが第一候補です。ファイルごとに配置が違う、複数シートから条件付きで拾う、保存や配布まで行う場合はVBAを含めて検討します。

この作業は自動化候補です

次の項目が多いほど、手作業をそのまま続けるより、自動化の効果が出やすくなります。

  • 毎月同じフォルダにファイルが集まる
  • 各ファイルの列名と並び順が同じ
  • 一つの表へ縦方向に追加している
  • ファイル名やシート名に規則がある
  • 集計後に同じピボットやグラフを更新している

作業を三つに分けて考える

  1. 1
    元ファイルを置く

    対象月のファイルを決めたフォルダへ保存します。

  2. 2
    まとめて取り込む

    必要なシートや表だけを読み、列をそろえて結合します。

  3. 3
    集計表を更新する

    合計、担当別、商品別などの結果を再計算します。

向いている方法の考え方

Power Queryは、複数のファイルやデータ元を取り込み、整形と結合の手順を保存して更新できます。毎回の作業が「同じ形のファイルを集めて一つにする」なら相性がよい方法です。

ただし、途中で列名が変わる、見出しが二段になる、担当者が勝手に行を追加する、といった揺れがあると止まりやすくなります。先に入力様式をそろえるか、揺れを吸収する処理が必要です。

候補向いている場面注意点
Power Query同じ形式のファイルを結合する入力形式の変更に備える
VBAシート名や位置がばらばら、保存も自動化Windows・Macなど実行環境を確認
関数ファイル数が少なく参照先が固定参照切れや重さに注意

相談前にそろえるもの

完成形を細かく設計する必要はありません。今の作業が再現できる材料をそろえる方が重要です。

  • 正常な元ファイルを2〜3個
  • 列が増えた、空欄があるなど例外のファイル
  • 完成後の集計表
  • 対象にするファイル名と除外するファイル名の規則

専門家へ頼んだ方がよい目安

  • 元ファイルが数十件以上ある
  • 列ずれや貼り忘れが売上集計に影響する
  • 元ファイルの形式が複数あり、手作業で補正している
  • 集計後の保存、PDF化、メール送信まで続けたい

よくある失敗

  • 元ファイルの書式だけを見て、表としての範囲を決めない
  • フォルダ内の関係ないファイルまで取り込む
  • 列名変更時の扱いを決めていない
  • 更新後の件数や合計を確認する仕組みを入れない

よくある疑問

元ファイルの列順が違ってもまとめられますか?

列名が共通なら、列順をそろえて結合できる場合があります。列名自体が毎回変わる場合は、変換ルールを決める必要があります。

ファイルが追加されたら自動で反映されますか?

同じフォルダを参照する設計なら、更新時に新しいファイルを取り込めます。常時監視する仕組みが必要か、更新ボタンで十分かも決めます。

元ファイルを開かずに処理できますか?

Power QueryやVBAで、対象ファイルを一つずつ手で開かずに処理できる構成があります。ファイルの保護や形式によっては確認が必要です。